市場環境
エレベーター保守業界の現状(国内)
日本のエレベーターメンテナンスはメーカー系列の子会社が行い、そのシェアは約80%を占めています。(当社調べ)
当社推計では、海外ではメーカー系エレベーターメンテナンス会社と独立系エレベーターメンテナンス会社のシェアはほぼ同じ50%ずつと推察しており、この国内外におけるシェアの違いは、エレベーター新規設置におけるゼネコンとエレベーター業界の結びつきに起因しています。
エレベーターの新規設置後、エレベーターのメンテナンス業務は、各メーカーが自社製品のみを対象に自社・系列のメンテナンス会社を通し、価格競争をさけながら独占的にシェアを確保してきました。
一方、エレベーターメンテナンスを専業とする国内の独立系各社は、ディスカウンターとして相対的に低価格な月額保守料金を提示しシェアを伸ばしてきました。
しかし、独立系各社はメーカー系各社に対し価格以外に差別化要素を持たず、「ブランド力」と「技術力劣位」を価格差で埋めきれなかったため、日本国内におけるエレベーターメンテナンスシェアは、依然メーカー系各社が大きなシェアを占めています。
JESはどのように成長してきたのか
JESグループは、独立系メンテナンス会社として、国内主要メーカー各機種に対応できる高度な技術力と純正部品の調達力を強みに、質の高いサービスを適正価格で提供し、先進諸国のエレベーターメンテンス市場におけるグローバルスタンダードなビジネスモデルを確立してきました。
その結果、国内における独立系メンテナンス会社のシェアは約20%、そのうちJESグループはトップシェアを占めています。
メーカー系メンテナンス会社と遜色ないサービス品質を実現するため、独立系各社がメーカー系各社に劣位であった「純正部品の調達」「リモートメンテナンスの開発」「ブランド力の向上」へ創業以来より注力してきました。
特に、2007年に独自開発したエレベーターの リモート遠隔点検サービス「PRIME」(特許取得済)は、独立系メンテナンス会社で唯一、メーカー系メンテナンス会社と遜色ないリモートメンテナンスができうる会社として認知が広がり、他の独立系と一線を画すこととなりました。
当社の競争上の優位性は対メーカー系では「圧倒的な価格競争力」、対独立系では「技術力に基づくサービス力」、上場企業というブランドの「社会的認知度」であり、それらによりお客様に選ばれ続けシェアを伸ばしています。